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名作家具ガイド [家具]

しばらく冬眠しておりました。
ぼちぼち暖かくなり、ブログもぼちぼち復活しようかと思う今日この頃。

この冬眠期間中、仕事の合間の時間を使って【名作家具ガイド】なるホームページを作成しておりまして、、、

そもそもこのHP。家具好きの私めが、どこに行けばどんな家具にお目にかかれるのか、座れるのか、そんなホームページを探したところショップのHPはあれど、公共施設などの場所は紹介するものは見当たらない。

であれば自分で作ってしまおうと作ったのがこのHP。

www.meisakukagu .com

なのである。

酔狂と言えば酔狂。

学校でインテリアの学生を相手にし、家具のある場所を紹介していることもある私。このHPを紹介すれば一応学生の参考になると思うし、他の学校の人たちも見ることができるわけである。
また、椅子購入を考えている人たちや同業の人にもことによれば役に立つのでは、とか、いろいろ思うことはあるのだ。

このHPをご覧いただいた皆様方、いろいろご批評いただけると幸いでありまする。

写真盗用 [家具]

昨日の友人のブログに掲載されていた写真を盗用。

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「泥酔椅子」と言うそうだが、この姿を見て初めて椅子に感情移入してしまった。
痛々しい姿に悲痛な思いもあるが面白い!

私も街角でこんな姿にならないように。



柳宗理さん [家具]

今日、車のラジオで工業デザイナーの柳宗理さんが亡くなったとのニュースを聞いた。

数ある作品の中でもバタフライスツールはこのニュースでも紹介するほどの代表作品で
僕も是非とも所有したい一品でもある。
高速道路の防音壁などもデザインされていて、無意識の内に相当の柳宗理作品に
出会っているのかもしれない。

唯一僕が持っている物といえばこのスプーンとフォークとナイフ。
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事務所の台所に置いてある。

暖かみがあって使いやすいという柳宗理デザインがここにも見られる。
これからは故人を偲びながらこれらを使うことになるのだ。
ご冥福をお祈りいたします。

ソファの横顔 [家具]

今日午後、昨年末に竣工した天白区のKさん宅にお邪魔してきた。
http://archihouse.jp/works/y_%20kato/y_kato.htm
昨年の半年ほどは現場監理で行っていた現場なので、非常に懐かしくもあり、チャイムを鳴らして「お邪魔します」と言って家に上がらせていただくのも何となく変な感じもする。現場中は「K邸」と言っているが、引き渡してからは「Kさんのお宅」となる。引渡しまでは我手中にあるが引き渡し後は建築主さんのものになるので当然と言えば当然。奥さんが「お帰りなさいって感じですよね」、と優しく迎えてくださった。このお宅は古い鉄筋コンクリートのテラスハウスの一戸分を建て直したもので、建物の間口は2間と正直狭い。そこでとった手段が、壁面後退となる空地部分を生かすこと。外部にデッキを張って、全面開放できる開口部を設け、視覚的な広がり感を持たせたのである。今日お邪魔してご主人、奥様のお話でもまったく狭さを感じないとのこと。とても気持ちよくお住まいとのことで大成功と言って良いと思う。床やテーブルに使ったブラックチェリーも色に深みが増してきていい感じだった。
竣工後の懸案だったソファも決まった。飛騨産業のソファで北欧風のデザイン。インテリアに良く合うデザインである。K奥様のセンスと執念が実った結果と言えよう。階段の上り口に置くこのソファ、階段から降りてくる時にはその側面が良く見える位置になる。この側面がとってもよくって決めたとのこと。ハンス・ウエグナーを彷彿とする後ろ足のある側面はたしかになかなかかっこいい。
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第一、飛騨産業という僕の故郷のなじみあるメーカーと言うのが嬉しかった。

12月にそのソファが納品されると言うことなので、その日に1年検査を行うことに決定した。横顔美人のソファにお会いできる楽しみを兼ねてしまった。

IKEAの家具を組み立ててみた [家具]

前回ここでIKEA鶴浜に行ったことを書いたが、そのついでに娘のタンスが壊れたので買って来た。
本来ならば、息子が組み立てる事になっていたが、彼はバイトだ女の子たちと海だと何かと忙しいらしく、なかなか組み立てる気配がない。のんびり屋の娘もいい加減イラついてきて、しょうがないので僕が組み立てることとなった。

部品数にして約30点。金具類は100個以上あろうか。組立マニュアルにしたがって組み立てるのだが、このマニュアル、日本語が一切ない。すべて英語で、何じゃこりゃ!?となったのだが、よくよく見ると書いてある図というか、イラストだけで十分わかる。世界各国に店舗を持つIKEAだが、このマニュアルだけで世界共通となる。感心。
それに100を超える金具類がまったく過不足がなかった事。細かい部品ばかりなのに、いったいどんな管理体制で梱包しているのか、世界的な会社はやっぱりそれなりのことはある。トヨタのような会社の方はこんなことには感心しないだろうが。

ほぼ1時間で完成!引き出しにはスライドレールがついて動きもスムーズ。
これで8,900円とは、なかなかお買い得ではなかろうか。

写真.JPG

ラケットチェア [家具]

今日、ハンドワークデザインスタジオで開催中の家具展を見てきた。
http://www.hd-studio.com/info/

今回の家具展はデザイナーではなく、家具職人の親方であるスネーカーマスターや製作工房にスポットライトを当てた展覧会である。もともとウェグナーにしろユールにしろデザイナーを発掘したのは家具工房であって、彼らのデザインを支えてきたのはその職人達なのだ。

それはともかく、今日の最大の収穫はラケットチェアの実物を見れたこと。ヘルゲ・ヴェスタコート・イエセンというデザイナーの1955年の作である。その名が示すようにラケットのナイロンガットが座面と背もたれに張ってある。座面はそのガットの上に皮のクッションが置いてあり、頭が当たるところには丸い枕がぶら下がっている。
写真 (3).JPG

写真 (4).JPG
クッションを取るとナイロンガットの存在が消えてフレームだけになる。何とも不思議な感じがするのだ。

ナイロンガットや、枕のアイデアが面白いことはもちろんだが、そのフレームが見事である。ハンドワークの酒井さんの説明によると、アールのフレームは曲げ木だが、当時の技術ではあまり大きな断面のものを曲げることは難しく、5ミリほどにスライスして曲げた後接着で一体化しているとの事で、よくよく見るとかすかに接着のラインが見える。また、座面の下にある貫とアール上の足が接する部分も接着した上削り出してあり、そのディテールたるやため息が出てきそうなのだ。
写真 (5).JPG

名作というのはまじまじ見なくても瞬間的にその空気で感じられるものだが、やっぱり妥協のないデザインと製作技術が一体化して初めて生まれるものなんだなと、恐れ入って帰ってきたのである。

ところで、久々に酒井さんの奥様にお目にかかった。出産と育児のためしばらく奥に引きこもっておられたそうだが、1歳になったばかりの女の子を抱っこしてのご登場。名前は結(ゆい)ちゃんと言うそうな。はじめて会ったおじさんはとても警戒されてしまったが、帰り際にはばいばいをしてくれた。めでたし、めでたし。

キタニ 新カタログ [家具]

昨日、ハンドワークデザインスタジオの酒井さんがキタニの営業の方を伴って事務所を訪れてくださった。

キタニの新しいカタログが出来たとの事でわざわざ届けて下さった。

キタニは周知の通りデンマークのミッドセンチュリーの家具をライセンス製造している会社である。今回の新しいカタログにはベント・アンダーセンというデザイナーのダイニングチェアが新たに加わっていた。
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このお方。現在もご存命で1938年生まれとあるから今年73歳である。フィンユールのアトリエにも勤めていたことがあり、能力、人柄も含め、ユールの推薦状にはアンダーセンのことを褒め称えているとあった。

ウェグナーのザ・チェアにあこがれてデザインしていたそうで、この写真のBA-01の椅子にもザ・チェアの影響が感じられる。
見ての通り、とてもに美しい椅子で一度すわり心地を味わってみたい。

スリーレッグドシェルチェアの話 [家具]

先日学生から教えてもらったことがある。

ハンス・ウェグナーのスリーレッグドシェルチェアの赤色は日本の伝統色を使っているということを。
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まったく初耳で、そんな貴重なお話を教えてくれるとはなんといい学生だろか。

これを聞いてあながちガセとは言い難い当時の背景がある。19世紀末から20世紀初頭はパリ万博があってからヨーロッパは日本ブームで、いろいろなデザインに日本を見ることが出来る。アールヌーボーは最たるもので植物のモチーフなど極めて日本的だし、格子をモチーフにしたものや、日本の木造で見られる柱と梁で構成された極めてシンプルな住宅など、デザイナーや建築家にとても日本デザインは影響を与えたのである。そう思えばウェグナーであっても影響を受けた可能性は高く、この椅子の赤色が日本の伝統色の赤色であってもぜんぜんおかしくない。

しかしこの話を聞いて、いろいろ調べては見たが、そんな話はどこにもなく、ネット販売のサイトで、選べる色の中にジャパニーズレッドというのがあるだけだ。これはもしかするとウェグナーが選んだ色ではなく、後年メーカーがバリエーションのひとつに加えたに過ぎない可能性が高い。でも、学生君説の方が日本人として嬉しいので、その説を僕は支持しよう。

スリーレッグドの写真を眺めていて思ったのだが、ウェグナーの多くの作品の中で、木の生地を見せていない椅子は珍しい。この椅子の原型となった椅子もプライウッドでも生地を見せているのになぜこの椅子は生地を見せず、原色の塗装をしているのか。
ひとつ考えられるのは、ヤコブセンのアントチェアがそうだったのと同じように、当時のプライウッド技術は未熟で、ヒビが入ってしまいやすいということ。このヒビを隠すために生地をラッカーで塗装したということ。
あるいはウェグナー作品の中でも異彩を放つこの椅子には生地よりもラッカーがふさわしいと本人が思ったから。たしかに僕もラッカーの方が似合うと思う。

いずれにせよ、この椅子は一脚あるだけで空間を支配してしまうようなデザインの強さを感じてしまう。そのような意味でも、異色のウェグナー作品と言える。

AXチェア [家具]

AXチェアという椅子がある。1947年デンマークのピーター・ヴィッツとオーラ・ニールセンという人がデザインし、当時フリッツハンセンが製造していた椅子だ。
写真 (7).JPG
本によるとのノックダウン構造になっているので輸送コストを下げることができ、世界的にヒットしたそうだ。本体はすべてプライウッドになっていて、脚の付け根がラケット構造になっているのが特徴的。
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これは購入元のハンドワークデザインスタジオの酒井さんからいただいた写真で、ばらすとこのようなピースに分かれる。彼の話によると、一度ばらしてみたところが、組み立てるのに大変苦労したとのこと。分解しないほうがいいですよとのご意見をいただいた。そう言われると余計にばらしてきたくなるのだが、その勇気がまだでない。

先日雑誌を見ていたら違いがわかる男、清家清さん設計「倅の家」の写真にこの椅子が写っていた。
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(住宅特集2005年4月号より)
1970年竣工とあるので、当時人気の椅子だったのだろう。有名建築家のめがねにかかった椅子でもあるのだ。
また、昨年だったか三井不動産のテレビCMにもこのAXチェアが登場していが、所有している椅子がテレビに出るとなんだか嬉しいものだ。

座面が広く背もたれの角度も適度で、長時間座っていても疲れない、極めてすわり心地の良い椅子で、事務所に来られたお客様にも大変好評である。
すわり心地を試してみたい方は是非事務所までお越し下さい。

家具の展覧会 [家具]

『北欧の名作家具と過ごす2週間』と題する家具の展覧会が
金山のハンドワークデザインスタジオ(HWDS)開催中で、昨日行ってきた。
http://www.hd-studio.com/info/index.php?itemid=117

ハンスウエグナーやフィン・ユールはおなじみなのだが、
ユールのペリカンチェアやウエグナーのベアチェアの
今まで見たことがないファブリックのものは
また新鮮な表情であった。
http://www.hd-studio.com/media/2/2011_0204_03.jpg

珍しいことに、ボーエ・モーエンセンのスパニッシュチェアが置いてあった。
フレデリシアというメーカーが作っているのだが、HWDSでも扱っていることを
初めて知った。

僕はデザイナーの人柄も気になるほうで、
モーエンセンやウエグナーの人柄はとても気になっているのだ。
この二人は親友とのことで、モーエンセンの子供が生まれたとき
ウエグナーはピーターズチェアという子供用の家具をデザインして
プレゼントしているくらいなのだ。

モーエンセンのスパニッシュであるが、当時デンマークでは
馬の鞍を作る革職人が、自動車の普及で仕事がなくなり
彼らに仕事を与えるためにこのデザインをしたと聞いたことがある。
きれいですわり心地が良いだけでなく、
このような社会的思想が宿っていることが
この椅子と、モーエンセンを魅力的にしているのだ。

昨日は私のほかに初老の夫婦が展覧会に来られていた。
耳に入ったお二人の会話によれば、ご主人の還暦を記念して
椅子を一脚購入する計画とか。
なんと素敵な話ではないか。

お二人がどんな椅子を選ばれたか、気になる私なのである。

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